子供でいられる最後の夜に

 ずっと終着駅の見えない長い長い時間の先で。ついに終着駅に停止しようとしている。いつか来るものと分かっていながらも、とりあえず今日じゃないと思い続けた先の終点に到着した。

 明日、娘が生まれ、自分は親になります。

 自分もここ5年で一気に結婚やら人生のイベントを突き抜けてきたけど、子供が出来るってのはなんというか、また毛色の違ったイベントだとはようやく理解出来てきた。

 結婚はもちろん責任の増えるイベントだが、すさまじく雑に言ってしまえば、お互い大人だから別れても飯は食っていける。その部分でまだ余裕というか、余白はあったのだけれども、子供が出来るとなると完璧に違ってくる。

 何せ、己の子供なのだ。

 結婚の階梯は自分にとってかなり高いものに感じていたけど、子供ってのはもはや壁だ。決意を込めてよじ登っていくレベルの壁ではないかと思えてきた。

 ああ、明日で自分の人生が大きく変わるんだな、とようやく時間できてきた。…いやまぁ、出産前日じゃ遅すぎるんだけどね。

 まぁ、責任が~、だの、育てる使命が~、だの言ってもあまり面白くない。何せ、重い物を担ぎたくて明日を願ったのではなく、その先の未来に更なる幸福があるんじゃないかなと思って、この先の人生というチップを賭けたのだ。

 もちろん、大変だろうけど。でもまぁ、きっとなるようになるだろう。
 多分、指差す未来は結構明るいはずだ。

 そして何よりも、夫というものは果てしなく無力だ。いざ明日に何が出来るかといえば、ぶっちゃけ何も出来る事はなかったりする。御大は明日に腹を切られるというのに飄々としている。女は強い。マジで強い。

 何はともあれ。
 母子共に健康に。それだけを祈るばかりである。

 明日の日記を書くときは自分は親になっている。何とも不思議な気分だが、こうして人生ってのは少しずつ変わっていくものだろうなぁ。

 ふぅ。

 さて、ゼルダ無双やるか。